挫折から栄光へ!?〜アラフィフランナーはサブ5、サブ4の夢を見れるか?

新橋に勤務するサラリーマンです。 2016年3月に体重が80kg近くになったのを機にランニングを始め、11月初のフルマラソンであるさいたま国際マラソン挑むも実力不足でDNF。年度内での完走を目指ざし2017年3月サンスポ古河はなももマラソンでなんとか無事完走出来ました! そこでブログタイトルも新たに、次なる目標であるサブ5、そしてその先のサブ4へ向けて日々奮闘の記録(の予定)です。(旧タイトル:挫折から栄光へ!?〜アラフィフランナーはフルマラソン完走の夢を見れるか?)

2019函館マラソン完走記④【太腿は二度死ぬ】海鮮丼とメロンと俺【ギリギリセーフ】

いよいよ函館マラソン最終章。


これまでのあらすじ
函館マラソン①
空路で函館入り。自転車で爆走。ラッキーピエロ堪能。帽子とキャラメル。五稜郭ランは一筆書き失敗。
函館マラソン②
ウォームアップの五稜郭ランで一筆書き出来た!マラソン前半は至って順調。
函館マラソン③
太腿死んだ。後ろからは足切りランナーが。でも諦めない。療法士さんありがとう。
…適当に要約してみましたが、詳しくはリンク先の本編をご覧ください。
ちなみに速報はこちらから




27km地点近くで太腿が攣ってしまい、ストレッチ&マッサージで復活。
迫る後続を気にしながらも、なんとか次の関門へ。
第6関門(29.4km)では閉鎖6分前に滑り込み、30km地点を通過できました。



過去、他の大会ではリタイアする時はこの前後区間ばかりですが、今回は救護所での治療の甲斐あって、脚は疲れてますが、まだ走れそう…いや走るんだ!少なくとも35.9km手前のエイドまではw

ここからJR高架を渡りベイエリアへ。高架を下る時向かい側に40km地点の標識があります。
まだ残り10km近くありますが、ここまで戻れれば残り2kmちょい。かすかに希望が見えた気がしました。

JR高架を下り、中央埠頭から万代埠頭方面に向かい、ともえ大橋を渡ります。
大橋手前にもエイドがあり、給食で僅かながらカステラ饅頭が残ってましたが、疲れで食欲も無く取りませんでした。

ちなみにチーズオムレット(チーズケーキ状のスイーツ)は品切れでした。

チーズオムレット、嫁の希望もあり、おみやに買いましたが空港で試食して納得。

冷たくフワフワとろーり。美味しい。
こりゃ先に無くなるのも納得。カステラだと口の中の水分持ってかれて走りづらそうだし。


ともえ大橋を上りますが…とにかくツラい。
もう、30km以上走っていて疲れてるから仕方ないのですが…このコース考えた奴は絶対Sだなw

橋の上も微妙にアップダウンがあり、脚をいじめまくります。
帰りもコレ通らなきゃならんのか…と思うと気が滅入りますが、とりあえず給食目当てに走ります。この時はキロ8分台まで落ちてますが、上りはなるべく休まずに脚を動かし登りきった所で少しだけ歩き、下りは勢いで下りる。なるべく省エネになるように進み第7関門(33.5km)を通過。
金森レンガ倉庫街へ。

お洒落な風景の中…いや走ってるときは、眺める余裕なんて全くありません。
ただ、コースをゴール目指して走るマシンと化してましたw

そして35km地点。やっとここまで来たーw

あと900mほど行けば、楽しみにしていた給食!
緑の島を渡り…

お待ちかねの第12エイド。
ここの給食を食べるため、はるばる35km超を走ってきました。
まずは

メロン
とってもジューシー!!



海鮮丼
ひとくちサイズで食べやすい。美味い!!


イカそうめん
イカうめー。歯ごたえ抜群。



そして函館ラーメン
あっさり塩味。まさにマラソンのシメにふさわしいw

美味しかったけど、流石に疲れているせいかおかわりを取ろうとは思いませんでしたw

順位的にはドベの方なのに、全てあったのが有難い…さいたまの時なんか、うなぎ無かったしw


目の前には最後の折り返し点。
ここからレンガ倉庫街を抜けてともえ大橋…ツラい…でもここまでくると何が何でも完走したくなります。


しかしここで、またアクシデント発生。
緑の島を出てレンガ倉庫街の前の道に入る途中で、また左脚が攣りました。



今度は救護所は無く、救護スタッフもいません。
目の前には、函館の大学生の方が応援してました。
脚を広げると激痛が…なんとか色んな方向に延ばして自己流でストレッチ。
本来なら寝転んでやりたいところですが、寝たら起き上がれなくなりそう…脚を前後に大きく広げながら張ってる部分をガンガンパンチしてほぐします。
攣った部分がほぐれた!少し歩きます。一瞬攣りかけましたが、すぐに元どおりになり、走れるようになりました。
駄目かと思いましたが、なんとか首の皮一枚繋がった…あとは関門をギリギリでも通過するだけです。


第8関門(37.3km)を閉門6分前に通過し、ともえ大橋を渡ります。
なるべく歩かずにかつ、脚の事を気にしながら登ります。
すると、後ろから最後列のペースランナーが声援をかけながら近づいてきます。

一瞬飲み込まれそうになりますが、取り込まれたら最後、間違いなくリタイアです。

なんとかペースランナーより前を走るように、ペースを(気持ち)上げます。

もう、この時点でコース上を走ってる人よりも歩いている人の方が多い状態でしたが、同じように歩いたらリタイア決定!ここまで来てリタイアは嫌だ!完走するんだ!と言い聞かせながら大橋の間は走り切りました。



大橋を出て、最後のエイドでアクエリを補給し39.9km地点の最終関門を閉鎖4分前に通過。


ゴールの完走締切時間は14時40分。残り約2.3kmを23分で行けばギリ完走。
ラップタイムは8分後半まて落ちてましたが、この時には7分半くらいまで復活。
7分半なら2km15分…2.3kmなら大体17〜8分くらいでいける筈。
計算上は、制限時間5分前くらいにフィニッシュ出来る!
脚の張りは今のところ大丈夫。JRの高架を渡れば、大したアップダウンは無いことは分かっていたので、ここで完走をほぼ確信しました。
後は歩かずどれだけ早くフィニッシュ出来るかだけです。


JR高架を下りて、大場町交差点から公園通りへ向かいます。公園通りを北上し、千代台公園が見えた!
公園通りを右折し、公園入り口に向かう坂を上ります。なだらかだけど、最後なので地味にキツいw
公園入り口に入り、陸上競技場への導入路へ。
最後の曲がり角が42km地点。




競技場のゲートをくぐれば、後は180m程度の直線のトラック区間です。


そしてついに…

フィニッシュ…なんとか完走できました!



記録は
グロス 5時間24分27秒
計算通り5分(と32秒)前にフィニッシュ。
ほんの少しですが、あわててゴールするようにはならなくて良かったです。
ネットは 5時間23分36秒

制限時間内完走=PB更新。
グロスではPBを16分程、ネットでは6分程更新出来ました。

後半の5km毎のスプリットタイム

前半に比べて10分ずつプラス…せめて5分増加程度に抑えたかったけど、走れるような状態じゃないところから復活できたのでヨシとします。



ゴール後はペースメーカー、ボランティアスタッフの方からハイタッチの祝福を受けました。

メダルとフィニシャーズタオル、水、記録証をもらった後、手荷物を受け取り陸上競技場を出ました。

メダルとフィニシャーズタオル


フィニシャーズタオルは函館らしく
イカカニ



そして七夕に実施した大会なので
織姫彦星が。



メダルも五稜郭をモチーフにした星型のデザイン。(もしかして、七夕もかけている?)


メダルを出すのは今年が初めてということで、大会最初の完走メダルはちょっと嬉しいです。




ジャックスのブースでフィニッシュタイムのプレートを掲げて撮影出来たので、記念に撮ってもらいました。

となりの方は福島和可菜さん。
一昨年の東京マラソンエキスポで、どっかのブースでトークショーやっていたのを見て以来です。


福島さんからは、ホワイトボードのギリギリのタイム見て、頑張りましたね〜!大変でしたよね〜!いや〜でも(完走できて)よかったぁwww的な言葉をかけられましたが、大したタイムじゃ無かったので、逆に恥ずかしかったw


福島さんは4時間半くらいだったかな?(この方は本気で走るとサブ3ランナーです。)
今回のタイムでも、私よりも1時間くらい速い。せめて私もそのくらいでフィニッシュ出来るようになりたい…今年度中…いや来年中くらいには……無理かw


記念撮影後、ゼッケン裏に付いている引き換え券で函館牛乳と味噌汁を貰いました。
牛乳が超美味かった!普段、牛乳飲まないんだけど。(実は牛乳嫌い)
あと他に、おもてなしフードを選べるんですがソーセージしか残ってなく、結構並んでいたので、それはやめましたw



ホテルに戻り、シャワーを浴びた後、同じ会社のK君と合流するためホテルで待機。


ちなみにK君はサブ4で、タイムは3時間半くらいでした。本人曰く、調子が悪いと言っていた割には、きっちりタイムをまとめるところは流石。


そうそう、ホテルには他の参加者の方々も泊まっており、ちょっとだけ話しました。
札幌から仲間数人と参加していたとの事で全員完走されたそうです。
過去にも参加されているようで、函館マラソンは、あまり天気に恵まれないとか。
あと、コースが他の大会に比べてキツいので、ここで完走できれば大抵のマラソンは完走できるよ!とも。
ギリギリで完走したことを話したら、でも完走したならよかったね。他にエントリーしている大会があれば、次は(完走)楽勝だよー。と言ってました。
是非、そうであってほしいw

埼玉から来たと言ったら、少し驚いていましたw




K君と合流して居酒屋へ。
日曜の夕方というのに街は子連れのお客さんが結構いました。
この日は七夕なので、市内のお店に子供が行くとお菓子を貰えるイベントがあったみたいです。なんでも函館では昔からある風習のようでハロウィンの夏版?みたいだなと思いました。
(仮装は無し)

K君とはマラソンの話題で盛り上がるものの、疲労で食はあまり進まず…ビール2杯とコーヒー牛乳ハイ1杯で出来上がり、宿に戻って爆睡w





で、翌朝。

早めに寝てしまったこともあり5時前に目が覚めてしまった。


案の定、身体はガタガタ。ボロボロ。
でも、このままホテルでゴロゴロしてると帰りがさらに辛くなるため、リハビリがてら函館観光することにしました。
とりあえず身体を積極的に動かして、溜まった乳酸を排除するのだ。

テルチェックイン後に路面電車函館駅へ。

昨日までの天気とは変わり、晴れ。
湿度は無いものの、日差しは強く、日向はそこそこ暑かったです。



駅周辺では、青函連絡船と朝市を見に行きました。



青函連絡船 摩周丸

中は興味無いので入りませんでしたw


朝市
平日なので人は疎ら。
新鮮な魚介類がいっぱい。

ホタテやら

カニやら

タコ…デカい

そしてイカ

いくつかの店では、クリオネを見れるところがありました。見なかったけどねw

ちょうどいい時間になったので、ちゃんとした海鮮丼を食べました。

丼が小振りなので、いつもなら少なッ…となるところですがイマイチ食欲が回復してないのでちょうどよい量でした。
小ぶりサイズなので、他のお店の半額くらいでしたね。


その後、路面電車で移動してレンガ倉庫と函館山へ。

まずレンガ倉庫


昨日の日中、ランナーで埋め尽くされた道路も、今日は観光客待ちのタクシーが待機している日常的な風景に。


道南地区を代表するローカルチェーン、ラッキーピエロハセガワストア


次は函館山

ロープウェイ乗り場は、かなり坂を登らないと行けないので、前日酷使した脚で登るのは、かなり辛かった。


山頂展望台からの景色


もしまた行くことがあれば、今度は夜景を見たいなあと思いました。

ロープウェイで下りて路面電車に。

終点まで行って、近くのバス停から函館空港へ。
その後、空路で羽田へ。

最後に感想です。
大会そのものは、とても良かったです。
まずコースロケーションが良い。
函館のレトロな街並み、温泉街から丘陵地帯、コーストライン、ベイエリアと様変わりするロケーションは走ってて飽きません。
(後半は疲れて景色の楽しむ余裕は無かったものの単調な風景だと、いつまでこの状態が続くのか〜…となるから、やはりロケーションは大事だと思います。)

あと、参加記念品(帽子、タオル共にミズノ製)もいいし、エイドの内容もご当地のものを振舞ってくれるのが良いです。
そして、内容の割にエントリーフィーが安い。
もっとも、関東からの場合、交通費+宿泊費がかかるのでどうしても割高になるけど(今までのマラソン遠征のなかで今回、費用最高額です。)

ボランティアの方々もフレンドリーで、親切でした。特に足攣ったときにお世話になった療法士さんには感謝です。あの人の助け無しでは完走はあり得ませんでした。


コースは今まで参戦した中で一番キツイと感じました。

8kmから17kmくらいまでつづく丘陵地帯の方が高低差がありますが、体感的に辛いのは、やはり後半の24km〜27kmあたりの谷地頭電停折り返し前後と30km〜40kmの間にあるJRの高架とともえ大橋ですね。
港街の地形を活かしたコースと言いましょうか…とにかくアップダウンが多い上、終盤に橋梁を上り下りする区間は、脚に厳しい。

今回は完走出来たけど、今の実力では、来年の完走は分からない。
と、言うことで次回は出ないと思います。
東京からは、遠いし。
もし出るにしても、もう少し走力付けてからにします。

でも、上りが強い人、ご当地グルメを堪能したいランナーさんにはオススメです。

と、言うわけでお家に着いて函館マラソン終了。
色々あったけど、とにかく完走できてよかった…少しでも速くなれる様、この夏は頑張ってみようか…と思う今日この頃でした。


(おわり)





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2019函館マラソン完走記③【大会本編】太腿死んだ。でも諦めないyo【給食にありつくまでは】

地獄の後半戦ですw
前半は、まあ順調。余裕もあり、このままいけば4時間40分台も無理じゃないかも!

と、物事そんな単純には行かないというおはなしですw




まずは後半のコース図から

黄色の線はフル、ハーフ共用区間、紫色の線はフル専用区間です。

漁火通から少し内陸に入り函館公園を目指し、路面電車の終点、谷地頭駅で折り返します。
その後、再び漁火通へ入り、亀田川沿を遡上しベイエリアへ。
JR高架、ともえ大橋を渡り、レンガ通り、35kmで折り返し、緑の島へ渡り折り返します。その後ともえ大橋、JR高架を戻って千代台の陸上競技場でフィニッシュ。




高低差

終盤、高架を通るため、これが脚にきました。



さて、20km過ぎて中間点になんか標識あるかと思いましたが何もありませんでしたw
何も無いですが中間地点付近。

どんよりと曇って寒々としてますが、この時は結構暖かかったと思います。
風も無かったし、道も平坦。
脚はさすがに疲れてきたのでペースは落ちてきましたけど。

20km〜23km地点のラップ

大体、7分台で走れてます。22kmのラップタイムだけ9分まで落ちたのはここで少し歩いたから。最初からハーフ過ぎたらインターバルを取るために少し歩こうと思ってました。



漁火通から内陸に入り函館駅方面へ。
松風町電停の交差点から旧東雲通りに。
この辺りから左腿内外に違和感が出てきました。
左臀部と左腿内側が張ってる感じ。
途中、コンビニでトイレとアクエリ買って水分補給&ミネラル補給。太ももが不安だったのでストレッチをして強張った筋肉をほぐしてみます。


それでも、この時点ではまだ脚は大丈夫でした。




第5関門(24.3km)からは路面電車通りとなり、ここから、折り返しの谷地頭電停までは、アップダウンの連続する区間です。
前半のアップダウン程ではありませんが、短い区間で、そこそこ高低差が有るため、急坂に感じました。

折り返しからは、また登りとなり、疲労してる脚に追い打ちをかけます。

途中、路面電車ブラスバンドが応援、場を盛り上げます。

路面電車のある港町のマラソン…て風情ありますよね。てな事は当然、走ってる時は考えてませんw

ここまでは上り坂で、路面電車の応援エリアを過ぎると、谷地頭電停の折り返しまでは下り坂となります。
疲れた脚には、この区間は地味に効いてきます。
谷地頭電停のフル第3折り返し地点から、路面電車が止まってる上り坂で、腿がプルプル痙攣しかけてきました。

ここからは下り…本来なら勢いも使いながら下りたいところですが、衝撃が強いと故障の可能性が…なるべく脚に負担がかからないよう、坂を下りたつもりでした。

それでも、ついに…26km付近にアクシデントが発生。



脚が攣ってしまいました。
攣ったところは、違和感のあった左腿内側。脚が上がらない。というか膝が曲げられない。曲げようとすると激痛がはしる。伸ばしたまま、方びっこ状態で走る…というかほとんど歩いても攣ったままなので痛い。
自分でストレッチしても、攣りが治らない…どうしよう。




幸いにも故障した場所が救護所の近くだったので、救護所で手当てしてもらいました。
経口補水液、塩タブレットを貰い、療法士の方に患部を冷やしてながらストレッチとマッサージをしてもらいました。

療法士さんの献身的な治療のおかげで、最初は張りまくって硬くなっていた患部も柔らかくなり痛みも無くなってきました。

もう少し休みますか?と言われましたが、谷地頭で折り返しの途中で最後尾ペーサーとすれ違いました。こいつらに捕まったらリタイア確定です。リタイアしたくない!楽しみの給食も食ってないのにw



「もう制限時間ギリギリになってきたし、身体もラクになったので行きます!」と救護所を出て戦線に復帰する哀戦士 俺w



こんなアクシデントのあったあたりのラップタイムはこんな感じでした。

24km地点は、コンビニでのトイレ&ストレッチのとき。

で、27kmのラップが救護所に立ち寄ったとき。どちらも大幅なロス!この2つで、すでに26分の貯金中、10分は使ってます。
あとは、後半の落ちたペースが関門通過にどう影響してるのかが気になります。





ここら辺からチラチラと「DNF」というキーワードが頭の中に浮かび上がります。イヤイヤイヤイヤ…ここまで来てそれはねぇべさ(なぜか北海道弁)




脚が軽くなったこと、後ろから最後尾ランナーが迫っている恐怖感もあり28km、29kmはなんとか7分/kmをキープ。
なんか、アクアラインでDNFになった時がこんなんだったな〜と、嫌な過去が思い出されます。萎える。



それでも、まだギリで大丈夫な筈…とあきらめない。
諦めるわけにはいかない!まだ給食食ってないし(こればっかり)、そもそもK君と完走を約束したし。



今夜は完走したことで祝杯をあげるのだ!

400m先には、第6関門、さらに600mで、ついに30km。

関門を通過されすれば、30km地点の通過は保証されます。


リタイアする時はいつも30km前後の地点の私にとっては、一番厳しい区間ですが、足攣り以外の身体の不調はありません。
腸頸靭帯炎や足のマメとかはその場では治しようが無いけど、攣りはストレッチ、マッサージで復活できる。こんなんであきらめられるかッ!


次の関門までは、あと僅か…ですが、間に合うのか?そして30km以降走れるのか?給食は食べられるのか?また脚が攣る事はないのか?
祝杯は上げられるのか?もしかして自分だけ残念会になってしまうのか?



この時に頭によぎる様々な不安をよそに、一旦レポートをここで区切りたいと思いますw

本当は後半戦のレポート、一気にいきたかったんですが…書いてるうちにそこそこの文字数になってしまったので、分けることにしました。走ってる時は順調な方が良いが、書くときは不幸にならない程度のアクシデントはおいしいというこの矛盾w



次回、念願の給食堪能!そして感動のフィナーレw
「函館マラソン完走!そして伝説へ」(仮題)です。

君は生き残る事が出来るか?

(つづく)



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2019函館マラソン完走記②〜【大会本編】ハーフ迄は順調!天国編【〜ハーフまで】

函館マラソン本編です。
完走できたから良かったですけど、今回走るまでは全然その自身がありませんでした。

今まで私が出走して完走しなかったフルマラソンの大会は
第2回さいたま国際マラソン(腸頸靭帯炎)
2018ちばアクアラインマラソン(靴擦れ)
2019静岡マラソン(足攣り)
です。カッコはリタイアの原因ね。

まあ、どれも準備不足が原因なんですが、静岡だけは「制限時間の壁」もあります。

今回まで私はフルでグロス5時間半を切った事がありません。函館マラソンは静岡と同じく5時間半の制限時間。
グロスPBは一昨年のさいたま(第3回)で、5時間41分16秒。ネットでは昨年のさいたまで5時間29分17秒がありますが、制限時間はグロスです。つまり完走するためには少なくともあと12分ほど短縮する必要がある。




今回の函館の制限時間は5時間半。
昨年出た方に聞いたら昨年までは制限時間5時間20分だったそうな…今年でよかったw

過去、静岡で失敗してますので自信は全くありませんでした。

また、どの大会も30kmでリタイアしてるんですよね。35km地点を無事通過している大会は完走してます。
理由は他にもありますが、今回攻略にあたってまずは35km地点を目標にしてコースマネジメントを立てました。




さて、大会当日。
アップも兼ねて五稜郭公園へ。
少しキツ目に走って息あげしておきました。
こんどはきれいに一筆書き出来ましたw




ホテルに戻って朝飯の後、会場へ。

ホテルが本町(五稜郭側の繁華街)なので会場の千代台公園へは徒歩で行きました。




荷物預けとスタート地点は、公園内の陸上競技場です。

入り口は激混み。
荷物を預けてトラック内に。
自分のブロックのプラカードを見つけて、その辺りに居たのですが、なんかジロジロ見られる…なんか顔に付いてる??
と思ったらハーフの出走ブロックでしたw
フルも同じ会場内ですがスタンド向かって右側
(ハーフは左側)途中で気づいて良かった…。



ちなみに今回、参加は1人では無く、会社の同僚のK君も参加。
K君の息子さんは函館の大学に入ったので、そこに泊まったとのこと。
ちょうど彼はとなりのブロックだったので雑談をしながら待ちます。(ちなみに彼の方が速いです。)




スタート5分前速いブロックからスタート地点へ誘導が始まりました。

ここでK君とお互い完走して会おう!と健闘を約束して別れます。(と、言ったものの、この時は完走できるんか?俺と思ってましたがw)


そして

9:10分花火とともにスタート。



では今回レポートするマラソン前半のスタート〜ハーフまでのコース経路。

黄色の線はフル、ハーフ共用区間、紫色の線はフル専用区間ね。
スタート後、陸自駐屯地、函館競輪場を目指し津軽海峡沿いの漁火通を函館空港方面へ。
その後2箇所の折り返しを経て漁火通りへ復帰し図で言えば漁火通真ん中辺でマラソン中間地点。


前半は至って順調。
スタート時の混雑もあまりなく、走りやすかったです。
津軽海峡を右手に見ながら漁火通を函館空港方面に向かいます。
湯の川温泉エリアに入り、よさこいソーラン?の応援を受け、第2関門(8.3km地点)を通過します。



ここからは、再び湯の川温泉に戻るまではアップダウンが続きます。

前半20kmまでの高低差

10km地点先のフル第1折り返しまでの坂は急ですが
距離を走ってない分、体力が有り余ってるうえ、ピークまでの距離も短いので、自分的にはあまりキツくは感じませんでした。
折り返した後は下りになって走りやすくなったし。

むしろ少し辛く感じたのは、フル第2折り返し至るスライド区間
地味に緩やかな長い上りが続き、なかなか折り返し地点が見えてこない精神攻撃w
どちらかといえば、風の方が辛かったです。
折り返す前まで向かい風だったので、折り返してからは追い風で楽そうだなあと思ったら風向きが変わったのか折り返し後も対して変わらなかったりとか。




一部の方は、別の理由で風の影響を受けてました。
スタート時の気温は
18度。曇りで時々霧雨が降る天候でした。
走ると暑くなるので、これくらいが丁度いいかも…実際そうでした。

でも走れば汗もかくし、暑く感じれば身体を冷やしたくなる。
エイドにはスポンジ、シャワーもあり、結構利用されてました。私も頭と膝に使いましたが、身体にかけている方も結構いました。
でも、走って暑いと言っても、気温は18度前後。
クーラーなら最低温度に近いくらいの温度です。
その状態で風を受け走っていれば…案の定、低体温症と思われる救護されている方を何人か見受けました。

私の方はこの時点では、順調。
前半は7分/kmで抑えるつもりでしたが、周りの流れと身体の状態が良かったせいか6分前半〜6分半で刻めました。自分的には少しオーバーペース気味なのですが、順調に距離をこなします。




漁火通に戻り、再び湯の川温泉街の応援団の声援を受けながらコーストラインを函館山方面に向かいます。第4関門(19.3km)を閉鎖26分前の11時14分頃に通過。ハーフで関門閉鎖時刻まで約30分の余裕ができると私の場合、完走できる傾向があります。途中のアップダウンがあったことを考えれば26分は上出来!


応援naviの5kmスプリットを見ても

前半は私的には悪くない。むしろ、いい感じw

正直、走ってみてコレ、イケるんちゃう?と思いました。しかし、この後、結局はこの貯金を食い潰し地獄が見ますw


大会後半戦、「地獄編」に続きます。


(つづく)


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2019函館マラソン完走記①【とりあえず移動編】初の飛行機遠征【五稜郭とラッキーピエロ】

速報の通り、自身にとって令和初のフルマラソン大会となる2019函館マラソンに参戦しました。


今回、唐突にご報告となったのは、仕事が忙しすぎて余裕がなかったというのがあります。

別の機会にご紹介しますが、もうすでにいくつかのマラソン大会はエントリー済みで、1回北海道を走ってみたい!という事で函館もエントリー計画に入れてました。

仕事の兼ね合いで、来れるか微妙だったんですが(これも事前に言わなかった理由)…何とか仕事の目処も付きそうなので、参加する事に。(キャンセルの場合、かなりの金額をフイにするとこでした。)

出たのは良いが…休み明けが大変だ…orz



さて、時は遡り、7月5日金曜日 昼過ぎ私は新橋駅にいました。(半休取った。忙しいのに?と言うのはナシで。格安チケットが午後イチの便しか無かった。)
この日のため、やらなければならない仕事を、かなり早い段階から作成したりした甲斐がありました。
実はまだ大事な仕事が残ってるのですが、それは他部署からの資料提供待ち。
自分で作れるとこは作っといて、週明け合体させなければ…そんなことを考えながら新橋から浜松町経由で羽田空港へ。

もう羽田着いたら仕事の事は忘れてましたw
すでに心は函館です。

函館へは、「北海道の翼AIR DO」へ。



考えてみれば、自分がやりたい事のために1人で飛行機に乗って旅するのって初めてかも…仕事以外でも1人で長旅する事は今までもありましたが、それらは全て法事とか自分の意思とは別の理由だったし。(マラソンやりに)はるばる来ったっぜはこだてへ〜🎵
こんなワガママ許してくれる嫁に感謝です。



出発、到着とも少し遅れて函館空港に着きました。

今回、前々日入りの為、3連泊なのでキャリーケースを持っての移動。機内持ち込み可能なサイズですが荷物は預けました。

荷物の受け取り場にあったラッキーピエロの看板。


函館には過去、仕事で何回か行ってますが、ラッキーピエロは行ったことが無い。
今回は行くぞー!




バスに乗って五稜郭バス停へ。
ホテルですが、運良くマラソン会場近くのビジネスホテルを押さえる事が出来ました。
ラソン大会前日が高いけど前後は格安。
何とか1泊平均5,000円台に抑える事が出来ました。
ホテルに着いて荷物のチェックします。
キネシオが切れていたので、キネシオは買わないと。
あと、予想以上に涼しい。仕事着の装備はクールビズ(ワイシャツノータイ)のため、これはちょっと厳しい。

ジャージが欲しいところ。
夏に羽織れるような奴が欲しいところだったんで現地調達することに。

明日レンタルサイクル借りよう…。




この日の夕飯はラーメン。
と言っても、函館ラーメンでは無く、エビで出汁を取った味噌ラーメンを出すところがあったので、それにしました。

なかなか美味しかったです。





7月6日土曜日
朝起きたら、外はどんより曇り空…。
とりあえず街ランしよう!と言う事で着替えて五稜郭公園へ。
走った軌跡で一筆書きしたかったのですが…何故か途中で急激な腹痛が…。

公園にもトイレは有りますが紙が無いとシャレにならないので、時計を一旦止め、公園から離脱してコンビニへ。
スッキリしたあと再び復帰。
離脱したところから再開しなかったせいか、一筆書き失敗w




気を取直しホテルへ戻り、コンビニの飯食ってレンタルサイクルで買い出しします。
本日の相棒は「はこりん13号車」電動アシスト自転車です。

この日も曇り…途中小雨が降ったりしたもののすぐ止んだので、服は少し湿った程度ですぐ乾きました。

キネシオ、ジャージの他、他にも買うものが出てきたので、はこりん号で函館市内を東西南北縦横無尽に走ります。

結局、50km近く走ってしまいました。


キネシオやレインポンチョ、ジャージ類をスポーツショップや100円ショップで買ってこの日は終了。




昼飯は念願のラッキーピエロ

頼んだのは、NO.1のチャイニーズチキンバーガー…では無くNO.2のラッキーエッグバーガーとラッキーポテト、ガラナジュース。


ハンバーガーはいかにも手作り感満載でファーストフードのと比べると全体的柔らかい感じ。
バンズもパティも。

ラッキーポテトはフレンチフライポテトにホワイトソースやミートソースがかかったものでこれだけでもそこそこ食いごたえがあるかな。
思ったほどしつこくはなかったです。
もちろんメニューにはふつうのポテトもあります。

ガラナジュースは…薄いコーラ?コーラと違って口の中に残らないので飲みやすいっちゃ飲みやすい。好き嫌いは分かれるかもです。





あと、前日から会場で記念品の受け取りが可能と言う事でそれも取りに行ってきました。
参加記念品はランニングキャップとサイコロキャラメル

キャップはミズノのちゃんとしたやつ。
サイコロキャラメル懐かしい〜。




以上、大会前夜までの行動でした。
ちなみに前の日の夜は奮発してステーキと

ガーリックライスを食しました。(昼のバーガーといい、肉ばかりww)





明日に備え9時に就寝。
いよいよ明日…次回は大会本編。
2部構成、(仮)天国と地獄編ですw
→3部(②③④)に分けました。
(つづく)



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【速報】2019函館マラソン【完走】

いきなりですが、参加してました。


いくつかアクシデントはあったものの、ギリギリですが無事フィニッシュ出来ました。

ちなみにPB更新w


後でまとめますね。


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【たこやき】出張徘徊ラン16.4km【坦々麺と酢豚】

久々に出張する事になりました。
今回は桑名、大阪、福岡です。
で、それぞれの街で走りました。
但し今回は、一回毎の距離はちょっとだけ。
夜はそれぞれの街で飲み会がある上、移動も朝に行うため、朝の僅かな時間を利用して走ったから。

タイトルの16.4kmは、その合計距離です。

短いながらも身体を動かしたことで、酔いが抜けるのも早かった。
だから連日の酒が美味ったw


出張初日と2日目は三重県桑名市です。
今回桑名で走るのは、初めてです。
走ったコースはホテルから揖斐・長良川河口まで行って戻ってのコース。
1日目

2日目

桑名のマンホール

そうは桑名の焼き…のとおり、蛤柄


七里の渡しのマンホール
最初「七里」という地名かと思ってたら距離の七里だそうな。昔は熱田神宮渡し船が出ていたとか…。

七里の渡し付近まで行ってきました。

手前の川は揖斐川。中州の向こうが長良川

その七里の渡しの近く

柿安ってお肉屋さんってイメージなんだけどレストランもやってるんだ…初めて知る事実w

こんなところに世界遺産が…と思ったらここの神社のお祭り「石取祭」が他のお祭りと含めて無形世界遺産になったようです。

全体的に街並みに昭和以前の名残が結構あります。
アーケード

子供の頃に住んでいた街の商店街を思い出しました。

九華公園近くの民家

桑名だけに蛤料理が名物なのか

石取会館 モダンな外観

柿安
都内だとデパートの地下にテナントを構えているイメージがあるけど、こんな感じで単独店舗あるんですね。しかも町の精肉店チックな外観で。

その他
近畿地区でよく見かける「とびだし坊や」
「ぼうや」だけど年季が入ってます。
ボクいくつ?

先程紹介したアーケードにあったゆるキャラ看板。なぜかベンチに挟まれています。
はまぐりちゃん?(名前わかりません)

名駅近くの歓楽街
世界の北野の映画のロケ地になったんだそうな。


桑名は中継点として、通過ばかりだったのですが、走ってみたら色々と発見があり面白かった!
これだから出張ランはやめられないw

3日目大阪
福岡へ移動のため、あまり時間に余裕が無くほんとちょこっと走っただけ。

なので、撮ったのも中央公会堂のみ。

走ったあとの朝食。
大阪で定宿にしているホテルの朝飯が好きです。

船場汁、船場カレー、たこ焼き、お好み焼きetc…ちょっと食い過ぎたw

4日目福岡
今回の出張で最長距離の5.4km

前とほぼ一緒のルート音羽の交差点から博多駅博多口へ移動してキャナルシティー、川端商店街、お櫛田さん、リバレイン前から天神方面に移動して川沿いをキャナルを目指し、住吉神社経由で博多駅方面に戻るルート。

起点の博多駅南の音羽交差点

川端商店街

お櫛田さん


あと1ヶ月で山笠かあ…。

中洲地区から春吉方面を望む

住吉神社

買い物をしたあと、午後には福岡を出ました。
お昼ご飯は駅で。
とんこつラーメンでは無く…「八仙閣」の坦々麺と酢豚。
今のところ、ここの坦々麺よりおいしいと思うものにあったことが無いです。
味付けが私にはドンピシャなのです。



是非、都内にも進出してほしいです。


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【安全第一】IDOLのブレーキ交換【よろしくメカドック】

かつて、少年ジャンプで「よろしくメカドック」という漫画が連載されてました。

(次原隆二 集英社)

よくあるカーレースもの…では無く、レースシーンだけでは無くパーツの強化や交換…いわゆるチューンナップについてもフューチャーした漫画でした。
車ものの漫画だとそれ以前なら「サーキットの狼」、後なら「頭文字D」が有りますが、ちょうどそれらを足して割ったような内容?時期も中間期だし…あ、「湾岸MIDNIGHT」は結構近いか…。

(楠みちはる 講談社)




前置きが長くなりましたが、今回のお題はロードバイクのチューンナップ(パーツ交換)のお話です。

私のDE ROSA IDOLはメインコンポは105ですが、一部コストダウンのため、グレードが落とされたものが装着されています。
所謂、ミックスコンポと言われるものです。

このバイクの場合、クランクとブレーキがティアグラ相当またはティアグラが装着されています。

クランクは重さ以外は、あまり大きな差は出ないようですが、ブレーキはグレードの違いでかなり変わると思います。

実際、付いていたティアグラのブレーキは、減速はするのですが、すぐには止まってくれない。
ブラケットからレバーを握る、所謂、上ハンからのブレーキングの場合、結構スピードが出ているところから、レバーを握り込んでも、ガッ、ガガッ、ガッ、ガッ、ガッ、スゥー…という感じでブレーキ中は振動でブレながらようやく止まると言う感じです。
もちろん低速(20km未満)では、そんなことはないけど、減速しながら止まる感じは一緒。
シュー………ストッって感じ。

下ハンからレバー握ると上ハンよりかは効きは良くなりますが、傾向としては同じ。

平地でのスピードコントロールには問題無いのですが、急制動はやりづらいです。

それでも街中ならスピードも出さないし、早めのブレーキでなんとかなってますが、国道などある程度、交通の流れに沿ってスピードを出す状況や長い下り坂からのブレーキは、スキッドによる振動も相まってかなり怖い。

バイク自体の重量は現在、色々着けても9kgちょいとまだまだ軽いとは言え、乗ってる人間は70kg超で、そこにサドルバック等のアクセサリー類や荷物が入ると10kgほど追加。
9+75+10≒100kg近い物体が、時速20〜30km、いやそれ以上の速度から倍力装置無しで止まろうとするわけですから、それなりのストッピングパワーは必要。ティアグラだと荷が重いのかもしれません。

ロードレーサーとして、エンジンさえ高性能なら、それなりのスピードを出せるスペックを有しながら、その重力を受け止めるブレーキの無いアイドルは、メカドックで例えるなら、東條 誠のハイギヤード ピアッツァ。※

納車後500km未満ですが、流石にこのまま乗り続けるのは怖いため、ブレーキの強化に着手しました。


今のバイクのブレーキを強化するには2通りあります。
①単純にブレーキASSYのグレードを上げる
②シューを効きの良いのに変える

安上がりなのは②ですが、今回の場合はそうもいかないわけが。

ティアグラのブレーキシューは、ブラケットと一体のため、シューのみの交換ができません。
効き悪さの原因がシューだとすると、メーカー非推奨ですが、上位機種のカートリッジタイプ(ブラケットとシューが別個のもの)に交換する必要があります。
これ自体は片輪分で1,200〜1,300円なので取り敢えず試すには良いのかも知れませんが、先述の通りメーカー非推奨です。
安全のためにブレーキ強化に着手するのに、先人達が検証しているとは言え、ちょっとそれはどうかなと。

それに制動性能は、ブレーキ本体の剛性も関係あります。
キャリパー自体が肉厚のがっしりしたものは、ホイールからのストッピングパワーを受け止める能力が高いです。ティアグラは曲線的で、見た目は好みの形ですが、華奢にも見え剛性がそれほど高くは見えません。

やはり、ここは定石通り、①のブレーキ部品のアップグレードでいきます。105なら他の部品とグレードを揃える事が出来るし。

105には現行のR7000番と1つ前の5800番が有りますが5800番は生産中止でまだ販売しているものの価格が高騰気味。

アイドルに付いている105は5800番ですが、現行のR7000の方が割安だし、5800番のパーツとの互換性もあるためそっちにしました。

注文はamazonで。当日朝に注文し、帰宅したら届いてました。



ミドルアッパーグレードですが箱は普通のシマノの箱入り。専用の化粧箱はアルテグラから。

中身。


フレームに付いていたティアグラを外して比較。

105の方がマッシブ。ティアグラの方が曲面が多く女性的。
細めのクロモリフレームなんかはティアグラの方が似合いそう。


上から見たところ。

105の方が厚みがあります。
ティアグラは全体的に細身。
キャリパー本体のボリュームを見ても105の方が剛性がありそうです。


取付は比較的簡単です。
ブレーキワイヤーのカシメを取って、ティアグラを外して、代わりに105を仮止め。
で、適当なテンションで、105にワイヤーを止めて、ブレーキ握って、センター出しをして、トルクレンチで本締め。あとは、ブレーキ部にあるアジャスターで調整する。
それとリムのブレーキ面と平行になるように、キャリパーの位置決めをしてやる。位置決めの際、シューの後方に折った付箋を、シューとリムに挟みながらシューを本締め(トーイン調整)してやる。


装着したところ。



前のティアグラのとき。


フレームがグレー/ブラックなので以前のティアグラも悪くなかったですが、105は色が黒なのでより締まって見えます。


とりあえず乗り出してみてブレーキが正常に動くか確認した上でサイクリングロードでテスト走行に。

平地ですが、20kmくらいまでの速度の場合は大きな違いはありません。普通にブレーキかける場合はどちらもシューッ…ストッと止まります。若干105の引きが軽いような…。あと最期の止まるときが105の方がしっかり止まるような…ティアグラは前に進もうとする余韻を残しながらスルッと止まる感じです。
30km以上からだと、かなり差がわかります。

急制動するとティアグラは、ググググッとシューとリムが密着しながらも、力を逃がそうとブレる感じが強いです。おそらくシューやキャリパーが歪むのかも。対して105はギューッと聞いて一気にスピードダウン。その後は低速時と同じ挙動。ティアグラのようなブレは感じません。


坂道。サイクリングロードの導入路で試しましたが、ティアグラの時はレバー握り込んでも思ったようにはスピードダウンしない。心持ち早めのブレーキが必要な感じですが、105はコントローラブル。かけたい時にかければ、思った通りに効いてくれる感じ。

早い時の速度同様、ティアグラのようなブレーキ時の振動は無し。つづら折りのヘアピンの下り坂でもキッチリスローインファーストアウトが決まります。

ティアグラの時は間に合わずアウトに膨らんでコースアウトしそうになったことがあったのでここは雲泥の差です。
今後、峠などのダウンヒル時には、ブレーキの良さを体感できるかも。

平地のサイクリングでも50kmも距離走ると、以前は意識してブレーキングを行う必要があったせいか、手が疲れてくることがありましたが、今回35km程度と少ない距離ではありましたが、手の疲れは感じませんでした。

2つのブレーキを交互に試したわけでは無いので、ティアグラの方は評価に誇張が入っているキライはあるかもしれません。

少なくともレバータッチは大幅に改善。少し引いただけで確実にスピードダウンし、そこからさらに引けば思い通りの位置に止める事ができます。ティアグラは思ったより前に出てしまう事がままあったので、今回、交換したことによる効果は確実に出ていると思います。

前輪はロックまではかけてませんが(前につんのめってジャックナイフ状態からの転倒が怖いので。)後輪は思い通りにロックさせる事ができます。ティアグラだとレバーを握りつぶす勢いじゃないとロックしなかったので。
簡単にブレーキロックができるMTBVブレーキと違ってキャリパーの制動力が弱いのは、乗車姿勢や、制動装置としての目的(ロードは速度調整がメイン、MTBは不整地などイレギュラーなロードインフォメーションに対し、止まりたい時に止まれるもの)の違いもあるので、その辺りを考慮すれば十分な効きだと思います。

あとは、実際に峠など長い下り坂の時などに試したいと思います。

よく、ブレーキとホイール、タイヤは替えることで効果がかなり体感できると聞いていましたが、身を持って知る事が出来ました。
あとは、ホイールかな…。


※ 東條 誠…ローランドではなく、よろしく!メカドックの登場人物。二基のエンジンを搭載したピアッツァで主人公風見潤に挑むがブレーキの強化を怠ったことで、ハイパワーと重量増に対する制動力の不足が原因でリタイア。その後、Z31グレーサーZの風見潤にAW11 MR-2で挑む。その時に放った言葉が(グレーサーZは大柄なフェアレディZを4WD化したマシンだったので)「ゲテモノマシン」。
いやいやツインエンジンの方がゲテモノだってwww


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