前日編に続いて、今回はレース当日のレポートです。
あらためて、勝手企画「Tour de Marathon」シリーズも4戦目。
そして、フルマラソン3週連続の3戦目。
正直、身体が疲れてないかというと、今までの疲労の蓄積は多少あります。
また、今回、コース見て、「ここで横浜やアクアラインのようには走れない。今回こそはファンラン、4時間半ばで走れればいいかな…。」と思ってましたが…速報のとおりびっくりです。
当日朝。
5時に起きて風呂に入った後、準備。
戦闘装備整えたあと、ホテルをチェックアウト。
駅前からシャトルバス乗り場へ。
前日よりも曇りがちな天気ですが、気温は今日の方が暖かい。
検温チェックしてからバスに乗ります。
会場までは15分くらいで到着しました。
荷物を預けてブロックへ整列。
今回、Bブロックです。
申告タイム、サバ読んで無いはずなのに、何故Bブロック?と思いましたが、これならスタート直後の混雑も避けられそう…逆に言えば、これで遅かったら言い訳出来ませんw
前々回、横浜でA、Bゼッケンの人が私の発走ブロックの集団まで落ちてきたことを書きましたが、ファンランで走るにしても、あまりにゆっくり走り過ぎて、そうなりたく無い…せめて前半は、給食もあんまりないから順位落とさないよう頑張りたいと思いました。
(これが良い結果に繋がった。)
今のところ雨も降る気配はなく、走りやすい気候。
ですが風は強い。
これがマラソンにどう影響するか…。
ゲストランナーや招待選手の挨拶の後にスタートとなります。
招待選手の紹介で現役公務員ランナーの牛山さんから、今回は厳しいコンディションになるかもしれないけど、みんな雨降る前にゴールしましょう!と挨拶がありました。
予報では12〜13時頃に雨が降り出す模様。
横浜やアクアラインと同じタイムなら8時15分スタートとして、フィニッシュが12時半前後…ギリギリ降られずに済むなぁ…。
なんとか牛山さんの言った通りにフィニッシュしたい!
8時15分。
定刻通り号砲。
私は号砲から1分半後にスタートライン通過。
スタートでは、先日、現役引退したスピードスケート選手、小平奈緒さんが送り出してくれました。
10月22日の全日本距離別選手権、テレビで見て感動しました。
感動を与えてくれた本人を、直に見れたのはとても嬉しかった〜。
残念ながら、写真まで撮る事はできませんでしたが、私の心のアルバムにはしっかり焼き付いておりますw
そんな「生 」小平を見た余韻に浸りながら市内へ向かい松本城へ。
前回(2019年)と違うのは、松本城の周りを走るルートになってます。
写真は見づらいけど、コースからの松本城ね。
松本城の周りを走り、市内中心部へ。
太鼓の演舞応援が大会を盛り上げてくれます。
中町通りへ。ここも新ルートです。
昨日も訪れましたが、川越の街並みにちょっと似てるなあ…なんてことを思いながら走ってました。
スタートから市内中心部までは、緩い下り基調のルート。
また、前列ブロックということもあり、スタート直後から混雑はほぼなく走り易かった。
このため、私としては速いペースを維持できました。
周りに引っ張られてか、スタート〜松本城〜中町通りまで5kmのスプリットは25′40″
キロ5′08″…ちょっと速いかな。
でも、キツくはありません。
とりあえず、勢いに任せて走ります。
中町通りを通った後、大橋通りを経由して松本駅前から伸びているあがたの森通りを、東に直進します。
途中、昨日訪れた松本市美術館やイオンモール前を通ります。
旧松本高等学校前。
ブラスバンドの応援を受けて、郊外へ。
郊外。
薄川沿いの道。紅葉がきれい。
前回大会も薄川沿いは通るものの、今回とはルートと距離が違います。(今回の方が前回より川上を走り、距離も長い。)
この辺りは緩い上りが続きます。
ただし、この後折り返して川向こうを反対側に走る時は下り坂。
先が読めるので頑張れます。
この薄川沿いの5kmスプリットは26′23″。
キロ5′17″。
ここでペースが落ち着いてきました。
このくらいを目安に走るようにします。
薄川沿いから離れた後は、田川沿いを走りながら、山の方へ向かいます。
前回の大会と大きく変わるところです。
この辺りからアップダウンが続いていきます。
この辺りでちらほらAゼッケンでペースダウンしてきた方々が出て来ておりパスしていきます。
中間点
この先にエプソン松本南事業所が有るのですが、その辺りが松本マラソン最高地点になります。
15kmと20kmでのスプリット
15km 26′08″(5′14″/km)
20km 29′22″(5′52″/km)
さすがに、20kmスプリットは上りの割合が多いため、ペースは鈍っています。
それでも、なんとか30分は越えないで済みました。
上りは苦手ですが、下りでタイムを稼ぐ事で、なんとかキロ5分台のペースが維持出来ました。
最高地点後のホルンの応援演奏。
この後少し下りて上ったあと、つづら折りの急な下り坂を降りていきます。
ここまでのアップダウンは確かにきついけど、上りのあと下りもあるので上りでは粘って、なるべくペースを落とさないように走り、下りでは傾斜に任せて下り降りることで、タイムを稼ぎました。
上りはキツいけど、その先に下りがあるから…と頑張れました。
急坂を降りきると、目の前に高速道路が走ってます。
さらに遠くにエプソンの広丘事業所が見えます。
ここまで来ると、なんとなく近くまで来たなあという気分になります。
このあと、高速道路沿いを行ったり来たりしてからエプソンの前を通り、後半の松本空港エリアへ向かいます。
25km地点でのスプリットは、27′04″。
キロ5′20″のペース。
上りはあるけど、急な下りもあり、ペースを上げて走れたことで、5分半ばに戻せました。
エプソンを過ぎて、信州スカイパークへ向かう途中。
まだ残り13kmくらいありますが、フィニッシュ地点のやまびこドームが遠くに見えてきました。
30km地点は29′24″。
この後がキツかったです。
スカイパークへ向かう、31kmから32km地点の間の短い坂道。
距離は短いけど勾配がキツい。
アップダウンが連続して登っていく中間付近の最高点の坂と違って一気に上る形になるので著しくペースダウン。
確かキロ8分くらいまで落ちてたと思う。
このため、35km地点でのスプリットは、32′01″。
ついに30分オーバー。
結構な急坂なので、ほとんどの人が歩いてたけど、歩いたら負けと思い、意地張ってペースは落ちても走りました。
傍目から見れば歩いているように見えてたかもね。
でも自分では、一生懸命登っていたつもり。
スカイパークに入る手前の関門。
前半の貯金のおかげで、関門閉鎖まではかなり余裕があります。
残り10km切りました。
ここからなら、歩き入れても完走は間違いなし。
先程の坂で脚が削られ、前半のようなペースは厳しくなってきました。
けど、遅くても5km30分以内で刻めるよう走ります。
この後、スカイパーク内に入りますが、フィニッシュ地点近くまで写真はありません。
体力的に撮っているような余裕が無くなりました。
スカイパーク内を回りながらゴールへ向かうのですが、突風が凄い!
まわりに遮るものが無いため、向かい風になると風の抵抗が…強い!
向かい風になるとなかなかペースが上がりません。
我慢しながら、北へ向かうルートになり追い風になったところでペースをできるだけあげようとしてました。
しかし、39kmを超え、空港滑走路北端を横切ると南下のルートを取ります。
ここではもろ、向かい風の影響を受けたのでたいへん。
それでも、あまりアップダウンがないこともあり、40kmスプリットは再び30分以内に収めることができました。(29′36″ 5′55″/km)
この辺りでゴールドスプレーのサービスがあったので、膝とふくらはぎに噴射。
テーピングとカフ、それと事前のサプリ摂取により両方とも異常はないけど、この先も大丈夫かわからない。
今のペースで走り続けることが大事。
なので、最後の最後でお世話になることにしました。
ゴールドスプレー処理の後、4時間のペーサーに遭遇。
こいつを抜けば、間違いなくサブ4!
とりあえず、まずはついていこうと思ったけど…無理でした…orz
脚が回らない。
風のせいだけでは無いです。
明らかに疲れから。
ついていけない…。
それでも、見えるくらいの距離は維持しようと、疲れた脚に鞭打って進みます。(途中から見えなくなっちゃったけどw)
滑走路中間点付近まで行って、ようやく、東へ進みます。
この後は林の中を進むため、風の影響は和らぎました。
42kmの標識見えたらスパートかけようと思ったものの、なかなか42kmの標識が見当たらない…前方にはやまびこドームも見えているのに。
と思ったら42km標識、地面に寝せて置いてありましたwww(疲労で下向き加減で走っていたので見つけた。)
ちゃんと持って掲げとけや!www
と、心の中でツッコミをいれつつ、これがここにあると言うことは、フィニッシュ地点まであと約200mないということ。
時計を見てサブ4はグロスはかなり微妙、ネットならギリギリといった感じでした。
ペースアップして、やまびこドーム前のロータリー状の道を回り込むと、フィニッシュラインまでの最後の直線が出現。
電光掲示板のタイムを見ると3時間59分15、6秒。
もうすぐ20秒になろうとしているところでした。
残り39秒。
フィニッシュラインまでの距離は100mないくらい。
先程、手元でネットタイム、ギリ4時間切ることはわかってましたが、グロスでも、もしかしたらタイム切れそうなことが判明。
まだ首の皮一枚、3mmくらいは繋がってるか?
そうと分かれば、ここは何としてもグロスも切りたい!
残っている力を全て出しきるつもりで走ります。
(あとでGarminの記録見るとスパートの10秒間だけ、キロ4′15″で走ってました。100m換算だと26秒。)
ふくらはぎがぷるぷる震え出して、攣る一歩手前までいきましたが、攣ることなくフィニッシュ!
雨に降られる事なくゴールできました。
公式タイムは
グロス 3:59′46″
ネット 3:58′19″
グロスでも4時間以内…てことは文句無しに…
サブ4達成!
♪──O(≧∇≦)O──♪
今年に入り、東京マラソン(サブ5)、
北海道マラソン(サブ4.5(ネット))と更新し、横浜マラソンで少し更新(サブ4.5(ネット))、ちばアクアラインではグロス、ネット共にサブ4.5でフィニッシュして、ようやく今回の松本でサブ4達成!
年内でのサブ4達成することができました!
2016年からランニングを始めて6年経ちます。
最初のフルマラソンはリタイア。
「挫折」からスタートして、「栄光」(ブログタイトルのとおり、「サブ4」達成が私にとってのひとつの指標なので)に辿り着きました!
ここまで長かった…。
しかも、3週連続フルの3戦目で達成するとは…疲労でタイム落ちて行くかと思いきや…横浜ではPB更新、ちばはPB更新こそなかったものの、「おもてなし」を十分堪能した上でのPBから3分落ちのタイムでフィニッシュ。
そして、今回のサブ4達成!
却って連チャンで走ったことで、ペース感覚が維持できたのかもしれません。
今回は、達成は無理だろうと思いました。
と、いうかそもそも今回、サブ4は狙ってなかった。
コース変更による坂の存在と天候も厳しそうだったし。
雨には降られなかったけど、突風には辟易しました。
そんな、コンディションが決して良くない中でのPB更新。
前日の神社のご利益か?
いやいや、春先からのトレーニングの成果と、連戦による経験値のアップで、粘れるようになったのだと。
そうでしょう。うん、間違い無いw
計測ポイント毎のスプリットのまとめ
見事なポジティブスプリット。
まだ私では力をセーブして、後半脚をためるなんて芸当はできないので、前半稼ぐだけ稼いで、その貯金を利用しながら、後半粘れたのが良かったのだと思います。
ちなみに前回(2019年)大会のフィニッシュタイムは、
グロスが5:53′28″、ネットで5:47′14″なので、グロス、ネットともに2時間くらい短縮。
フィニッシュライン通過後は、フィニッシャーズタオルと
完走メダルをゲット!
なかなかポップなデザイン。
小平奈緒セレクトらしいです。
その後、スポーツドリンク、おにぎり、フルーツシャーベットを貰ってやまびこドームで着替え。
着替え、先ほど貰った食料で小腹を満たした後は、松本駅へ向かうためバス乗り場へ移動。
やまびこドーム出る時は小雨が降ってました。
続々と、フィニッシュ地点へ帰還するランナーさんが続いているのが見えます。
小雨と強風で、この後は完走厳しくなりそう…なんとか完走するよう頑張れ!と思いながら、バスに乗り込みました。
松本駅に着いたあとは、家族へのお土産(娘から「ご当地ちぃかわ」キーホルダーをゲットするミッションを受けている)を買って、長野周りで新幹線で帰宅しました。
長野までの特急と大宮までの新幹線は自分へのご褒美としてグリーン車奢りました!
さて、今回の松本マラソンの良いところ、悪いところです。
良いところ
街としての盛り上げ方は上手い方。
松本市は観光地でもありますが、その観光スポットにはクーポン使えば無料で入れるところが多いです。
市内に整備されたレンタルサイクルや市内の巡回バスを使えばかなり安上がりで観光できます。
巡回バス1日券や巡回バス+レンタルサイクル1日券などがあるので、それでの移動がおすすめ。
それとは別に、松本マラソンのおもてなしチラシを見せれば提携店舗で様々な特典を受けられます。
大きな割引とかはないけど、少し得した気分にはなります。
ささやかであってもこう言うのは嬉しい。
他のマラソン大会でも、ぜひ実施してほしい。
地方だと基本、泊まりになると思うので、ビフォー/アフターでのフォローアップで地元にお金を落とさせる工夫をするのって結構大事だと思います。
会場での受付がスムーズ。
まず、シャトルバス組は、バス搭乗前に検温するので、会場では特に受付する必要はありません。
シャトルバス使わない人も会場で受付すれば良いので、受付の混雑はありませんでした。
荷物預けもスムーズ。フィニッシュ後の受け取りもスムーズでした。
トイレも混んではいたけど、大と小、女性専用と区分けがはっきりしていたし、整然と並んで待つことができ、横浜みたいなカオスはなかったです。
コースがキツいけど面白かった。
今回、2019年の大会とはコースが大幅に変わってますが、個人的にはこれは良かったと思います。
前回は広丘地区の高速沿いの比較的長い距離のスライドと、終盤の県道空港線のスライドがありました。
今回はそれが無くなり、序盤の薄川沿いの折り返しのルートと田川沿い竹渕から山回りへのルートに替えた形になってますが、無機質な高速脇や県道を延々と走るよりは、山間の紅葉が綺麗な小川沿いや山間部を走るルートの方が「信州のマラソン」っぽくていいと思います。
その後は上り坂が続くキツいルートですが、上り一辺倒というわけでもないし、山回りルートの最高点後のつづら折りの下りなんか、箱根駅伝の6区みたいです。
チャレンジングなコースで、どう攻略していくか考えるのが楽しいと思います。
今回、私なりにコース攻略がハマり結果が出たので余計に楽しかった。(走っていた時は、後半かなりしんどくなったけど。)
マラソンだけでなく、自転車イベントなどで、このコースを基本にして設定すると楽しそうだと思いました。
来年以降もこのコースでやってほしい。
給食も比較的充実
給食には、定番のバナナのほか、長野らしくりんご、おやきもありました。
アクアラインほどでは無いけど、長野らしい給食メニューでした。
あと、給水も、スポーツドリンク、水のほかに、りんごジュースの箇所もありましたね。
私は、おやきは食べづらそうに見えたので食べず。バナナとりんごジュースを取りました。
りんごは…これはあとで話しますw
(ちなみに給水、給食ではしっかり歩きながら取りました。20km、30km、40kmスプリットは歩かなければもう少しタイム短縮できました。)給食はともかく、走りながらの給水を練習すれば、これだけでもタイム短縮の余地が結構ありそうです。)
悪いところ
ほとんど見当たらないのですが…。
「あえて言うなら」が次のこと。
給食のりんごの謎
給食でりんごが出るところいくつかあったようなのですが、スカイパークに入る以前の給食所では「リンゴ」とプラカードがあっても、物がありませんでした。
まあ、それはいいとして、スカイパークでようやくあったのですが、ボランティアの皆さんが手に持って渡そうとしていたのは、りんごまるごと1個!
齧って走れと?食べかすどうすんだよwww
それに、このご時世、(大丈夫とはわかってはいるけど)手渡しというのは…
他の給食や、メダルは自分で取らせるのに、なぜりんごだけ…謎。
35km近く走っており、りんご丸々一個貰っても、全て食べる気力はとてもありません。
当然、少なくとも私が見た中では、誰も取る事なくりんごは捌けていませんでした。
(その後、松本駅で5時間ちょっとでフィニッシュしたという人と話す機会があり、この話をしたら、この人が件の地点の給食所を通過するときにはカットされたりんごがあったとの事。あまりに捌けなくて、カットすることにしたのか?なら、最初からそうしろよw)
42km標識の謎
レポートでも書いてますが、42km地点の標識が掲げられていませんでした。
係の人、トイレにでも行ってたのかな?
にしても、距離標識が地面に放置プレイされていたマラソン大会は初めてです。
特にフィニッシュまで残り数キロは、ちゃんと掲示してほしい。
ほとんど不満がないのに、こう言うところでミソ付けないでほしいなと思いました。
大会グッズの物販が全くない件
これは、コストや売れ残りをどうするかの問題があるから、無くても仕方ないけど、できれば、キーホルダーやグッズの物販はあって欲しかった。
前日のイベント会場での販売を期待して、会場へ行ったけど、そういうのは有りませんでした。
郵便局が記念切手販売してたけど、松本マラソン限定というものでは無かったみたい。(ちゃんと見てない)
もしそうだったとしても、切手は…買わないわなwww
と言うことで、今年出た大会で良かったで順位付けするなら、1位東京、2位松本、3位北海道、4位ちばアクアライン、5位東京レガシー、6位横浜って感じ。
東京は規模がデカい大会なので別格とすれば、松本は実質1位です。
ちなみに北海道との差はほとんどなしなので2位タイでもいいのですが、ここは僅差で松本にしました。
紅葉の中走るロケーション、天気が良ければアルプスを拝みながら走れる大会です。
後泊して、上高地や美ヶ原まで足を伸ばして観光も良いと思うし、そば、馬刺し、わさび漬け、山賊焼きなど名物も多い。
北海道は良いけど、遠いのが難点。
比べると松本は比較的、行きやすくおすすめの大会。
あんまり、良く言い過ぎると、来年参加しづらくなりそうだけどw
参加されたことの無い皆さんは、ぜひ一回は走って欲しいと思います!
さて、「Tour de Marathon」シリーズも残すところあと2戦!
来週はMINATOシティハーフマラソンです。
次回もがんばります!